整体・健康に関する用語を逐次追加していきます。
あいうえお順に掲載しています。

アトピー性皮膚炎(あとぴーせいひふえん)

遺伝的な素因をもとに、慢性的に湿疹病変を繰り返す皮膚の病気です。カサカサと乾燥した皮膚にも特徴があります。

1)アトピー性皮膚炎のアレルギー的側面
 アトピー性皮膚炎の症状は慢性の湿疹だとすると、症状としては慢性のかぶれと同じということになります。しかし、病気の成り立ちを考えると単なるかぶれとはいえないことがわかります。すなわち、アレルギー性のかぶれはT細胞が主役の遅延(ちえん)型アレルギーであったのに、アトピー性皮膚炎の7~8割の方ではIgE(免疫グロブリンE)という抗体が高いという特徴があります。IgEは、肥満細胞とともに即時型アレルギー反応の主役です。皮膚における即時型アレルギーの反応はじんま疹として表現されるはずですが、アトピー性皮膚炎の症状はじんま疹の症状とは明らかに異なります。アトピー性皮膚炎においては、じんま疹ではなく、かぶれと同様の症状を示しながら、即時型アレルギーと関連する検査値異常を示すところに大きな矛盾があったわけです。アトピーという言葉は「奇妙な」という意味ですが、この点でいえば確かに奇妙だったかもしれません。ただ、現在では、この矛盾は徐々に説明がつくようになり、アトピー性皮膚炎におけるアレルギー性炎症は、即時型と遅延型アレルギーの両者が入り混じった反応として起こっていると考えられています。

2)アトピー性皮膚炎の非アレルギー的側面
 アトピー性皮膚炎はアレルギー的側面以外にもう1つ重要な側面があります。それは、皮膚のバリア機能の低下という側面です。これは、皮膚の乾燥という症状と関係しているものです。皮膚の一番上には角質層という薄い膜がありますが、この膜のおかげでわれわれは内側の水分を保ち、外からの刺激にも耐えられるわけで、この膜がなければ生命の維持は困難なくらい重要なものです。角質層の中でバリア機能に重要なのはセラミドという脂質ですが、アトピー性皮膚炎の方の角質層ではセラミドが減っていて、バリア機能が落ちていることがわかっています。したがって、アレルギー炎症云々の前に、むしろこのバリア機能の低下が根本問題で、その結果、通常は入ってこない物質が入ってくるから異常なアレルギー炎症が生じるという考え方もできます。現在のところどちらが原因か結果かはまだわかりませんが、これは、アトピー性皮膚炎における遺伝的な素因は、IgEを産生しやすい素因なのか、セラミドが少ないという素因なのかという根本的な問題にもつながってきます。
(Yahoo!ヘルスケア > 家庭の医学 より)

アンチエイジング(あんちえいじんぐ)

アンチは対抗する、エイジングは年を重ねるという意味で、老化を防ぎ、若返りを促す「抗加齢」のことをいう。肌の老化を防ぐスキンケアなど美容的なものにとどまらず、近年は医学面からの取り組みも盛んになりつつある。たとえば、加齢により分泌が低下するホルモンを補って代謝をアップさせる、抗酸化成分を含む食品やサプリメントなどをとって免疫力を向上させることなどによって、病気の予防や、加齢に伴うさまざまな症状の進行にブレーキをかけることを目指す。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

うつ病(うつびょう)

気分の落ち込みや、何ごとにも興味がなくなるなどの状態が続いて日常生活に支障をきたす状態。症状は、上記に加えて思考力や集中力の低下、自責感などの心の症状と、睡眠障害、食欲の異常、疲れやすい、頭痛・肩こり・胃痛など体の痛みといった身体的な症状がある。うつ病は脳内の神経細胞同士の情報を伝える神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンが減少することが原因となって引き起こされ、過度のストレスや環境の変化などが引き金になると考えられている。まじめで几帳面、責任感が強いタイプの人がうつ病になりやすいといわれる。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

炎症(えんしょう)

生体が有害な刺激を受けたときに、体の一部または全身に発赤(ほっせき)やはれ、痛み、発熱などの症状をおこすこと。体に危険な異物が入るのを排除しようとする生体の防衛反応であり、炎症をおこす要因には、細菌、ウイルスなど病原体の侵入や、外傷、紫外線、酸、アルカリなどの物理的・化学的刺激、アレルギー反応などがある。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

外反母趾(がいはんぼし)

足の親指が変形し、小指の方へ「く」の字に曲がっている状態で、足の中足関節の靭帯が緩んでしまうことが原因です。つま先に体重がかかるハイヒールや先端の細い靴など、足に合わない靴を履き続けていると、親指が圧迫されて、導かれます。最初は靴を履いているときだけ生じる痛みが、やがて靴を脱いでも続くようになり、頭痛を伴う場合もあります。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

カイロプラクティック(かいろぷらくてぃっく)

ギリシャ語でカイロ(手)+プラクティコ(治療術)を合わせた造語です。19世紀にアメリカで開発された民間療法で、器具などを使わず、手技だけで身体の調子を整える治療法。身体のゆがみによって阻まれている神経系の働きを正常な状態に戻すというのがカイロプラクティック。

顎関節症(がくかんせつしょう)

口を開閉するときにコキン、ガリガリという音がしたり、口を大きく開けることができなくなる病気。顎関節の中に原因があったり、関節を動かすそしゃく筋に原因があることが多い。症状としてもっとも多いのは痛みで、腫れや熱が出ることはない。

活性酸素(かっせいさんそ)

活性酸素は通常の酸素に比べて著しく不安定な性質をもち、自らを安定させようと身近な物質を次々と酸化してしまう。呼吸によって体内に取り入れられた酸素の数%は活性酸素になるといわれ、そのほか排気ガスや化学薬品、食品添加物、放射線、紫外線、喫煙、ストレスなどでも発生すると考えられている。体内に侵入する細菌を撃退する働きもするが、過剰に発生すると体内の細胞を傷つけ、老化や動脈硬化、がんなどの原因になると言われている。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)

主として大腸の運動および分泌機能の異常で起こる病気の総称。検査を行っても炎症や潰瘍など目に見える異常が認められないにもかかわらず、下痢や便秘、ガス過多による下腹部の張りなどの症状が起こる。以前は大腸の機能の異常によって引き起こされる病気ということで「過敏性大腸症候群」と呼ばれていたが、最近では、大腸だけではなく小腸にも関係することなどからこのように呼ばれている。

症状は主に便通の異常である。症状の現れ方によって、不安定型、慢性下痢型、分泌型、ガス型の4つに分けられる。排便により、しばらくは症状が軽快するが、またぶり返す。
(フリー百科事典『ウィキペディア』より)

仮面うつ病(かめんうつびょう)

気分が沈む、自分を責める、仕事の能率が落ちる、といったうつ病における気分や感情、意欲や思考といった面での症状は目立たず、疲れやすい、頭痛、めまい、筋肉痛といった身体的な症状が前面に出ている状態のこと。慎重に診察すると、気分や思考面での症状が明らかになっていく例がほとんど。検査で明らかな異常は見あたらないのに身体の不調が長引く場合は、うつ病を疑う必要がある。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

眼精疲労(がんせいひろう)

休んでも目の疲れがとれない重度の疲れ目のこと。休めば疲れがとれる疲れ目は「眼疲労」と呼ばれる。視力低下や目のかすみのほか、頭痛、肩こり、便秘、さらにはイライラ、不安感、不眠など、心身に症状があらわれることもある。原因は目の使いすぎ、近視や乱視、緑内障などの目の病気によるもの、ストレスなどさまざま。読書やVDT作業など目を使うときの環境(部屋の明るさや空気の乾燥)なども要因のひとつとなる。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

関節炎(かんせつえん)

関節に炎症が起こり、腫れて熱をもったり、痛みが出る病気。細菌が血流に乗って関節内に入ることで起こる「化膿性関節炎」、自己免疫異常の一つとされ、全身の関節に炎症が起こる「関節リウマチ」、結核菌が関節内に入って起こる「結核性関節炎」、血液中の尿酸が関節に付着することで起こる「痛風関節炎」などがある。体重を支える股関節や膝関節に起こる「変形性関節炎」は炎症性ではなく、加齢や肥満、オーバーユースによる関節の変形が原因。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

関節リウマチ(かんせつりうまち)

 「リウマチ性疾患」とは筋・骨・関節の疾患です。また、「自己免疫疾患」とは自己に対する異常な免疫のために引き起こされる疾患です。一方、「膠原(こうげん)病」という言葉もあります。これは昔は病変の主体が皮膚の結合組織の中の膠原線維にあると思われていたためですが、現在でもよく使われています。自己免疫疾患のうちのリウマチ性疾患がほぼ膠原病と同じということになります。関節リウマチは広い意味の膠原病に含まれます。
 関節リウマチは全身の炎症性疾患ですが、関節炎が主な症状です。その原因は異常な免疫によるものです。サイトカインという物質を分泌して免疫において重要な働きをしているリンパ球が異常な働きをする結果、異常な抗体が出現して自己の関節の組織に結合して関節炎を引き起こします。なぜ異常な働きをするようになるのか原因はまだよくわかっていません。ウイルス感染が発症の引き金の1つになっているといわれています。
 関節リウマチは女性に多い疾患です。発症は30歳代から40歳代が最も多いのですが、治る(治癒)疾患ではないので、結果的に高齢者に多くなります。一部には1~2年して関節痛もなくなって、治ったかのようによくなる(寛解〈かんかい〉)例もありますが、多くはよくなったり悪くなったりを繰り返しながら次第に関節変形などが進んでいきます。まれに非常に速く進行する例もあります。遺伝については、「少し遺伝する」といえます。白血球の血液型のうちHLA-DR4という型の人は関節リウマチになりやすく、その型が遺伝した人もなりやすくなります。関節リウマチの程度は、症状がほとんどない軽いものから薬をいろいろ使ってもなかなか抑えきれない重いものまで種々のものがあります。
(Yahoo!ヘルスケア > 家庭の医学 より)

ぎっくり腰(ぎっくりごし)

医学用語では急性腰痛症といいます。腰にそりとひねりが加わったときに起こりやすい症状で、椎間板や椎間関節、仙腸関節、腰の筋膜などの捻挫と考えられます。じん帯や筋肉によってしっかり支えられている腰椎は、老化が始まるとじん帯や筋肉が弱くなって関節のかみ合わせが不安定になり、動きを調整することが難しくなります。このような状態でそりやひねりが加わると、日常の何気ない運動でも捻挫してしまい、神経が刺激されるのです。ぎっくり腰の症状が出たら、まず安静第一です。痛みが2週間以上続く場合や、頻繁に同じ症状を繰り返す場合には、骨粗鬆症や腰椎の病的骨折など違う病気が発見されることがあります。また、単純なぎっくり腰から椎間板ヘルニアに移行している場合もあるので、医師の診断を受けるようにしましょう。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)

頸部にある筋肉で、耳の後ろの出っ張った骨(乳様突起)と側頭骨から、胸骨と鎖骨へ斜めに伸びている。首を横に回したとき反対側の首すじに縦に大きく盛り上がるので確認しやすい。首を安定させ、頭を前に倒したり、傾けたり、左右に回す動きを調整するほか、呼吸の際の補助筋としても作用する。圧迫や刺激、冷えなどによって緊張しやすく、首のこりや肩こり、頭痛などを引き起こす原因になる。この部分のマッサージやストレッチは、そっとやさしく行う必要がある。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

緊張性頭痛(きんちょうせいずつう)

首筋から頭部にかけての筋肉が、緊張することで起こる頭痛。頭を締め付けられるような痛みを感じる。首や肩こりを伴うことも多く、慢性頭痛ではもっとも多い。精神的ストレスや姿勢が悪い、目の酷使といった過労などが原因。ストレスをため込まない、温めたりマッサージをして血行を良くするなど、生活習慣を改善することが改善につながる。

群発頭痛(ぐんぱつずつう)

片側の眼窩部、眼窩上部、側頭部に激しい疼痛が見られ、眼球の結膜充血、涙、鼻閉・鼻汁、瞳孔の縮瞳や眼瞼下垂を伴う頭痛のこと。有病率は0.1%以下でまれな病気とされている。睡眠時に多く見られることから、視床下部や松果体など体内時計やセロトニンとの関係も注目されている。治療にはスマトリプタン、100%酸素吸入、予防には副腎皮質ステロイド薬などが用いられる。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

経絡(けいらく)

東洋医学で生命のエネルギーと考えられる「気・血・水(体液)」の通り道のことで、体を縦に流れる経脈(けいみゃく)と、そこから分岐した絡脈(らくみゃく)の総称。臓腑(東洋医学上の内臓諸器官の総称)と体の表面をつないで全身に張り巡らされ、経絡上の要所には経穴(けいけつ=ツボ)が点在している。体の変調は経絡を通じて特定の経穴に知覚反応としてあらわれ、経穴を適度に刺激すると、エネルギーの滞りを解消して不調改善につながると考えられている。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)

首・肩・腕・手指の痛みやこり、しびれなどさまざまな症状が現れる状態の総称。首周辺の筋肉が弱い人やなで肩の人、頸椎が変形している人などに多く見られる。長時間の同一姿勢での作業による筋肉の疲労から起こったり悪化したりすることが多い。予防や悪化を防ぐためには、原因を明らかにすることが大切である。姿勢を正す、作業中はこまめに休憩をとる、ストレッチなどで筋肉をほぐす、十分な睡眠をとることなどが大切。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

月経前緊張症(げっけいまえきんちょうしょう)

月経前緊張症は、月経前症候群とも呼ばれ、月経(生理)前の3~10日の黄体期と呼ばれる期間(基礎体温でいう高温期)に、さまざまな精神的・身体的な症状があらわれ、生理がおきると徐々にその症状がおさまったり、無くなったりするもの。「いらいらする」、「のぼせる」、「下腹部の張った感じ」、「下腹部の痛み」、「腰痛」、「頭が重い感じ」、「怒りっぽい」、「頭痛」、「乳房の痛み」、「落ち着かない」、「憂うつになる」など、その症状は人によってさまざま。以前は40歳から更年期にかけての人に多くみられると言われておりましたが、女性のライフスタイルの変化に伴い、このような症状を訴える年齢層は広がってきていると言われている。月経前緊張症と同じく月経に関係する病気である月経困難症に比べると、精神的な症状や乳房に現れる症状が多いのも特徴と言える。
原因は今のところよくわかってはいないが、卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランスがくずれて起きるという説や精神的な葛藤によって起きるとする説、社会的不安説などが考えられている。
(日本産科婦人科学会編「産科婦人科用語集・用語解説集」[金原出版株式会社]を改変)

健康寿命(けんこうじゅみょう)

WHO(世界保健機関)が提唱した新しい指標で、日常的に介護を必要とせず、心身ともに自立して暮らすことができる期間のことをいう。健康余命ともいわれる。病気や障害、衰弱などによって介護が必要となった年数を、平均寿命から差し引いて算出する。WHOが2004年に発表したデータによると、日本人の健康寿命は男性72.3歳、女性77.7歳で、世界第1位である。厚生労働省の高齢化社会政策「健康日本21」は、健康寿命を延ばし平均寿命との差を縮めることを目標としている。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

交感神経(こうかんしんけい)

自律神経のひとつである交感神経は、相反する働きをする副交感神経とバランスをとりながら、各臓器や血管、分泌腺の働きを調整している。交感神経は起床時から活発化して、心拍数や血圧を上げる一方、消化器官の働きを抑制するなど、体が活動しやすい状態になるように働く。緊張やストレスなどが長引くと、交感神経が優位になりすぎて体にさまざまな不調があらわれる。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

膠原病(こうげんびょう)

膠原病は1つの病気ではありません。全身の臓器に共通して存在する結合組織という部分に変化が起こるいくつかの病気をまとめて膠原病といっています。代表的な病気は、全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)、皮膚筋炎(dermatomyositis)、全身性強皮症(systemic sclerosis)、関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)、結節性多発動脈炎(polyarteritis nodosa:PN)などです。ここではその中でとくに皮膚の症状が目立つ全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、全身性強皮症について主に述べます。
これらの膠原病は自己免疫のメカニズムによって生じると考えられています。本来、外から入ってくる異物から身を守ってくれるために働くはずの免疫の働きに異常が起こり、自分の体を攻撃してしまうのが自己免疫反応です。自己免疫反応は、膠原病以外でも様々な病気の発症に関係しています。
 なぜ、自己免疫反応が起こるのかは大問題で、現在でも解決はついていません。しかし、ある遺伝的な素質がある人に様々な誘発因子、例えば、ウイルスなどの感染、化学物質、日光などが関係して生じると考えられています。ただし、素質といってもメンデルの遺伝法則のように優性遺伝、劣性遺伝で伝わるような遺伝病ではありませんし、感染がきっかけになるかもしれないといっても人にうつる病気ではありません。
症状
 膠原病の中でもどの病気かによって症状は大きく異なります。さらにいえば、同じ病気の中でも個人によって大きな差があります。

1)エリテマトーデス
全身性エリテマトーデスは、若い女性に多く(女性:男性の比は9:1)、発症には女性ホルモンも関与していると考えられています。顔面に蝶の形をしたような赤い皮疹(蝶形紅斑〈ちょうけいこうはん〉)がみられることが多いのが大きな特徴です。全身的には、自覚症状として、発熱、関節痛などの症状が多くみられ、臓器の症状としては、皮膚以外には、腎臓、中枢神経を中心に肺、心臓などの異常がしばしばみられます。
エリテマトーデスの中には全身性エリテマトーデス以外に、皮膚に限局するエリテマトーデス、そしてその中間型もあります。エリテマトーデス全体としてみると、蝶形紅斑以外に、顔面、手足などを中心に様々な特異的な皮疹がみられます。例えば、エリテマトーデスの他の特異的な皮疹として、顔面を中心に丸くて萎縮のある赤い皮疹(円板状エリテマトーデス)や、やはり顔面を中心に硬いしこりとあとに陥凹(かんおう)を残す深在(しんざい)性エリテマトーデスがありますが、これらの皮疹は皮膚限局性エリテマトーデスの場合から全身性エリテマトーデスの場合までいずれでもみられます。

2)皮膚筋炎
皮膚筋炎は、皮膚と筋肉が主たる炎症の場となる病気です。小児型と成人型があります。皮膚症状は特徴的で、まぶたの赤紫色の腫れ(ヘリオトロープ疹)、手指関節の背側の赤い皮疹(ゴトロン徴候)が代表的です。筋肉の症状は様々で、筋力の低下が著しくほとんど動けなくなる状態から、症状が目立たない場合まであります。成人型では肺症状(間質性肺炎)の合併と悪性腫瘍(しゅよう)の合併が問題になります。

3)強皮症
全身性強皮症は、顔面、手にはじまり、皮膚が徐々に硬くなる病気です。真皮の膠原線維が増えて皮膚がつまみにくくなります。初発症状として多いのは、手指が冷たい水に触れたりすると血管が急激に収縮して白くなるレイノー現象です。血行が悪いため、手指の先端には潰瘍(かいよう)ができやすく治りにくくなります。肺が硬くなって息切れを生じやすくなったり(肺線維症)、食道が硬くなって飲み込みが悪くなって胸焼けを生じることもあります(逆流性食道炎)。部分的に皮膚が硬くなる限局性強皮症という病気もありますが、この場合は内臓に異常はみられません。
(Yahoo!ヘルスケア > 家庭の医学 より)

好転反応(こうてんはんのう)

東洋医学で使われる用語で、治療の過程で起こる予期しない身体反応のこと。 慢性的に疲労していた筋肉がほぐれ、老廃物が血液中に流れること等が要因が考えられ、だるさや眠気、ほてり等を感じるケースが多い。

五十肩(ごじゅうかた)

加齢などによって柔軟性が低下した肩関節周囲の組織が傷ついて炎症を生じ、肩の痛みや運動制限をおこした状態。医学的には肩関節周囲炎といい、40代から50代にかけて多くみられる。突然の激痛から発症することが多く、腕を上げたり手を後ろに回す動作ができにくくなる。症状は半年から1年半ほど続き、自然に治まっていくが、痛いからと長期間肩を動かさないでいると、肩関節周囲の組織がかたくなって動きが悪くなってしまう。このため、ひどい痛みのある急性期をすぎたら、無理のない範囲で肩関節を動かす必要がある。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

骨盤底筋(こつばんていきん)

骨盤底筋は、骨盤底を構成する深会陰横筋、尿道括約筋、肛門挙筋、尾骨筋の4つの筋の総称のこと。
(「ウィキペディア(フリーな百科事典)」より)

こむら返り(こむらがえり)

ふくらはぎの筋肉が突然収縮・けいれんして激しい痛みを伴う状態をいい、運動中や睡眠中におこりやすい。「こむら」はふくらはぎにある腓腹筋(ひふくきん)のこと。同じような筋肉のけいれんは、太もも、足の裏、首などにもおこる。原因の多くは筋肉の疲れや冷え、運動不足、いつもと違う動きをしたことなどによるもので、ふだんから脚のストレッチやマッサージをすることが予防になる。血液の電解質異常、腎臓や心臓の病気、糖尿病、腰椎の病気などが原因でおこる場合もある。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

産後うつ病(さんごうつびょう)

分娩直後の数週間から数ヶ月の時期に見られる強い悲嘆と、それに関連する心理的障害が起きている状態。その原因はまだよくわかっていないが、女性ホルモンの一種、エストロゲンとプロゲステロンが急激に減ることが一因とも考えられている。なお、多くの人が経験するマタニティブルー(悲しみやみじめさなどの感情が産後3日以内に生じ、2週間以内に治まる)は産後うつ病ではない。しかし、マタニティブルーから産後うつ病に移行することもある。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)

坐骨神経は、腰椎から出てお尻、太ももの後ろ、膝、ふくらはぎ、足の先まで走っている神経で、これが刺激や圧迫などを受けたために神経に沿って激しい痛みやしびれを生じるもの。お尻から太ももの後ろ、すねの外側、足にかけて痛むのが特徴で高齢者に多い。原因はさまざまだが、多くは腰椎椎間板ヘルニアが原因となる。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

手技療法(しゅぎりょうほう)

機械や器具、薬などを使わずに素手のみで行う療法のこと。

自律神経(じりつしんけい)

本人の意思とはかかわりなく独立して働いている神経。呼吸・血液循環・消化吸収・排泄などの働きをコントロールし、生命維持に必要な体内環境を整える役割をする。交感神経と副交感神経の2種類があり、交感神経が血管を収縮させたり心臓の拍動を増加させるのに対し、副交感神経は血管を拡張させ心臓の拍動を制御するといった具合に、互いに相反する働きをする。ストレスなどにより自律神経がうまく機能しなくなった状態が自律神経失調症で、疲労感や異常に汗をかくなどの全身症状が現れる。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

靭帯(じんたい)

関節の中や外にあって骨と骨、筋肉と骨をつないでいるじょうぶな繊維性の組織のこと。関節運動の方向や範囲を制限し、少々強い力が加わったくらいでは関節が傷ついたり脱臼しないように守っている。しかし、本来関節が動かせる範囲を超える強い力が加わると、伸びたり切れてしまうことがある。これを靭帯損傷といい、スポーツや転倒などで起こしやすい。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

ストレス(すとれす)

もともと圧迫、圧力、緊張、ひずみなどを意味する英語。カナダの生理学者ハンス・セリエが1936年に「ストレス学説」を発表し、医学の場でも使われ始めた。医学的には、体に何らかの刺激(ストレッサー)が加わって、心身に負荷がかかった状態をいう。ストレッサーには人間関係や仕事のトラブル、病気などのほか、暑さや寒さ、騒音、悪臭といった内的・外的な刺激がある。ストレスが過度であったり長引いたりすると、心身にさまざまな不調があらわれたり、心の病気を引きおこす。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

ストレートネック(すとれーとねっく)

体を支えている背骨の首の部分(頸椎)がまっすぐになった状態。頸椎は、本来は緩やかに前方向に出っ張るカーブを描いているが、この自然なカーブが失われた状態をいう。骨自体の問題ではなく、骨とともに頭を支える首周囲の筋肉が凝り固まって頸椎を引っ張るために起きるもの。症状は肩・首のこりや腕のだるさなどに始まり、頭痛や吐き気、めまい、耳鳴り、しびれなどを伴うこともある。主な原因は慢性的な疲労や姿勢の悪さ、運動不足、ストレスなどからくる首や肩周囲の筋肉のこわばりで、長時間パソコン作業などをする人に多くみられる。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

整体(せいたい)

整体術、整体療法とも言われ、施術者の手足を使って骨格の関節のゆがみを矯正する民間療法。体のゆがみの調整を目的としる。日本の武術、中国の気功、オステオパシー、カイロプラクティックなど欧米の技術を盛り込み、発展させたのが整体です。

脊椎(せきつい)

頭蓋骨のすぐ下から尾骨までの「背骨」の部分をいう。椎骨(ついこつ)と呼ばれる骨が連結してできており、椎骨と椎骨の間にはクッションの役割をする椎間板がある。脊椎は前から見るとまっすぐだが、横から見るとなだらかなカーブを描き、このカーブが体の重みや運動によって脊椎にかかる負荷を分散させている。脊椎の中心を貫く脊柱管の中には脳から伸びた脊髄(せきずい)神経が通っており、枝分かれした神経が椎骨の間から伸びて、体の各部位へとつながっている。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

脊椎管間狭窄症(せきついかんきょうさくしょう)

脊髄神経が通る脊柱管が何らかの原因によって狭くなると起きる。症状としては歩いているとしびれや痛みが広がり、休まなければ歩けなくなる。

躁うつ病(そううつびょう)

双極性障害ともいい、うつ病、躁病などとともに、気分(感情)障害の一つ。気分が落ち込むうつ状態と、気分が高揚する躁状態が、一定の期間をおいて交互にみられる脳の病気。原因はまだはっきりしていないが、患者の脳内では、脳の働きを調整する神経伝達物質のバランスが崩れていることがわかっている。また遺伝や性格、環境などの要因も発症に影響すると考えられている。若い人がなりやすく、自殺のリスクが高い、再発しやすいことなどが特徴だが、あまり理解されていない。うつ病とは治療薬をはじめ治療法が異なるため、的確な診断と治療を受ける必要があるが、うつ病と間違われやすく、うつ病として治療を受けている人も多いとみられている。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

足浴(そくよく)

両足の膝から下をお湯で温める入浴法。肩までお湯につかる全身入浴と違って、身体に水圧がかからないため、心臓や肺への負担が少ない。足で温められた血液が体中を循環して全身が温まり、むくみや冷え、不眠の改善、疲労回復などの効果があるとされている。温泉地での「足湯」や、家庭ではフットバス(足浴器)を使って手軽に足浴ができる。かぜや体調不良などで入浴できないときの部分浴としても有効。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

大胸筋(だいきょうきん)

胸の上部全体を覆う大きな筋肉で、重い物を上に持ち上げたり、物を押したりするときに使われる。ここを鍛えることで、男性は“厚い胸板”になり、バストを支える働きをしているため、女性は“バストアップ”された胸を手に入れることができる。手軽に大胸筋を鍛えることができるエクササイズには、腕立て伏せやダンベルを使ったものがある。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

対症療法(たいしょうりょうほう)

熱が高いときに解熱剤を処方し、下痢には整腸剤や下痢止めを処方するといったように、何らかの不快な症状に対し、症状を一時的に和らげようとする治療法のこと。病気そのものを治したり、根本的な原因を取り除こうとする治療は原因治療という。一般的に治療は原因治療と対症療法を組み合わせて行うが、原因がはっきりしていないことで治療法が確立されていない病気や緩和医療では、対症療法が中心となる。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

大殿筋(だいでんきん)

お尻にある大きな筋肉。骨盤のうしろから太腿(ふともも)の横までのびていて、上半身を支えるとともに、上半身と下半身をつなぐ役割をしている。主に立ったり歩いたりするときに、骨盤の前側にある腸腰筋(ちょうようきん)と協力して働き、腸腰筋がももを上げ、大殿筋がももをうしろに引っ張るように働く。また、前に傾こうとする上半身をうしろに引き上げたり、骨盤がぐらつかないように保護する働きもしている。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)

椎体と椎体の間にある椎間板の中の髄核や繊維輪が圧力により突出した状況。無症状のヘルニアもあり、ヘルニアの存在と症状 が一致しないこともある。

冬季うつ病(とうきうつびょう)

特定の季節にのみうつ症状があらわれる「季節性感情障害」の一つ。秋から冬にかけて気分が落ち込み、春になると回復するものを冬季うつ病と呼んでいる。過眠傾向になる、食欲が増し、とくに甘いものが食べたくなるなど、通常のうつ病とは異なる特徴をもつ。日照時間が短くなることが影響しているとみられ、高照度の光照射装置を用い強い光を浴びる治療法が効果的である。日ごろから早起きして日光を浴びることがすすめられる。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

動脈硬化(どうみゃくこうか)

動脈という血管が硬くなったり、脂肪などが付着して空間が狭くなること。そのため血液が流れにくくなる、狭くなった部分がふさがりその先に血液が運ばれなくなり、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などをひき起こすことも。年齢とともに多少は起こるものの、高血圧や高脂血症といった病気や油分の多い食事、喫煙や運動不足などが進行を早めるといわれている

肉離れ(にくばなれ)

瞬間的に筋肉の繊維や膜が伸ばされて断裂が生じた状態。運動中筋肉に急激に強い力がかかったときや、足をすべらせるなど予期しない動きをしたときに生じる。ダッシュやジャンプなどの動作の多い短距離走やハードル、サッカーなどのスポーツでよくみられるが、運動不足の人の日常的な動作で起こることもある。ふくらはぎや太ももに起こりやすい。予防にはウオーミングアップやクーリングダウン、十分なストレッチングを行うこと。寒い日や筋肉が疲労しているときなどは注意が必要。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

寝違い(ねちがい)

起床時に、首の後ろ側か左右どちらかの側が、少し動かしても痛くて、首を動かせない状態のこと。不自然な状態で寝たときに起こりやすい。睡眠中は筋肉が緩むので、頭を不自然な方向に曲げたりしていると首の筋肉の一部が過度に引き伸ばされて起こると考えられる。

捻挫(ねんざ)

関節に無理な力がかかり、関節の可動範囲を超えてひねった結果、関節周囲の靭帯(じんたい)などが傷つき、部分的に切れてしまうこと。関節を構成する骨と骨の間にずれがなく、骨折もしていない場合をいう。足首や手首、ひじ、ひざ、指などに起こりやすい。症状は腫れと痛み、内出血などで、動かさなくても痛む場合や、腫れや内出血がひどい場合は靭帯が断裂している場合もあるので、受診することが望ましい。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

ハムストリングス(はむすとりんぐす)

太ももの裏側を縦に走る3つの筋肉(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)の総称。太ももをおなかに近づける、ひざ関節を曲げるといった動きで使われる。歩いたり走ったりするのに重要な筋肉で、レッグカールマシンで行うレッグカールなどで効果的に鍛えることができる。肉離れなどを起こしやすいので、筋力トレーニグやストレッチングには細心の注意が必要。大きな筋肉なので、ここを鍛えると基礎代謝がアップして太りにくくなり、お尻と太ももとの境がはっきりして脚長に見える。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

パニック障害(ぱにっくしょうがい)

不安障害の中に位置づけられる病気です。昔は不安神経症といわれていましたが、薬がよく効くこと、いくつかの物質(カフェイン、乳酸、炭酸ガスなど)の投与でパニック発作が誘発されうること、睡眠中に起こる発作は怖い夢を見ている時ではないこと、といった知見が基礎となってパニック障害といわれるようになりました。
 病気の中心症状は激しい不安です。形容のしようがない体の底からわきあがる理由のない不安と種々な不安の身体的症状からなるパニック発作が急性期の中心症状です。いろいろな体の症状を出しますから、この病気が診断されるまでに多くの医師を訪問する患者さんが時々みられます。医学的検査で異常がなく、繰り返し、または、持続的にいろいろな身体症状が出る場合はこの病気を強く疑う必要があります。
(Yahoo!ヘルスケア > 家庭の医学 より)

パーキンソン病(ぱーきんそんびょう)

脳の中の黒質にある神経細胞が減ることにより、ドパミンが減少するために起こる病気です。ドパミンは、運動を円滑に行うように脳からの指令を筋肉に伝える神経伝達物質です。この命令がうまく伝わらなくなるので、パーキンソン症状と呼ばれる運動の障害を生じます。なぜこの病気が起きるのかはまだ不明です。パーキンソン病のほとんどは遺伝と関係ありませんが、遺伝するパーキンソン病の家系が判明し、遺伝子レベルでの解析が進んでいます。パーキンソン病は、中高齢者に発症し、患者さんは10万人あたり100人以上はいるとされ、65歳以上ではさらに増加するといわれています。高齢社会において、脳に関係する病気では、アルツハイマー病に次いで身近な病気といえます。
(Yahoo!ヘルスケア > 家庭の医学 より)

冷え性(ひえしょう)

身体のほかの部分は冷えを感じないのに、腰や手足など身体の一部分だけ冷たく感じる状態のことをいいます。ホルモンバランスの乱れやストレスによる自律神経の乱れから、毛細血管が収縮し、血行が悪くなり冷えを感じます。貧血、甲状腺機能低下症、胃腸障害などが影響することもあります。現代医学には「冷え症」という病名はなく、冷え症自体は治療の対象にはなっていません(ただし、冷えからくる月経不順などで、婦人科を受診することはあります)。漢方では、冷える体質のことを「冷え性」とよび、冷えが症状として表れた場合を「冷え症」とよんでいます。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

非定型うつ(ひていけいうつ)

従来型のうつ病とは異なる特徴をもつ新しいタイプのうつ病で、若い世代に多くみられる。従来型は、きちょうめんで自己犠牲的な性格の人がなりやすく、不眠や食欲不振がみられ、抑うつ症状は数週間から数カ月持続するといった特徴がある。これに対し新型の非定型うつと呼ばれるタイプは、自己愛的傾向がある人に多く、過眠・過食がみられ、自分の好きなことはできるが、嫌なことをしているとき抑うつ症状が激しくみられるのが特徴。好きなことをすると簡単に気が晴れるため単なるわがままと誤解されがちだが、適切な治療を受けないと社会生活に支障を来たしたり、自殺することもある。従来型に有効な抗うつ薬は効きにくく、カウンセリングや環境の調整が有効。周囲が病気として理解し、つらい気持ちを受け止めてあげることが大切。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

副交感神経(ふくこうかんしんけい)

自律神経のひとつである副交感神経は、交感神経とは逆に、睡眠中や食事中、入浴中などリラックスしているときに活発になり、エネルギーを蓄え、体を修復するように働く。主な働きは、心拍数や呼吸数を減らす、血管を拡張させる、血圧を下げる、胃腸の働きを活発にして消化・吸収と排泄をうながすなど。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

腹筋(ふっきん)

腹部前面から周辺の筋肉のこと。胸骨から恥骨まで腹部前面を縦に走る腹直筋、腹部前面から脇までを斜めに覆う腹斜筋、腹直筋と腹斜筋の奥にある腹横筋から成り、腹筋群ともいう。一般に腹筋といったとき、鍛えると割れたように見える腹直筋を指すことも多い。腹筋は重なり合って体幹と骨盤を安定させ、内臓を保護するという重要な働きをしている。腹筋が弱まると下腹部がぽっこり出て腰がそった姿勢になり、腰痛をおこしやすい。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

不定愁訴(ふていしゅうそ)

さまざまな自覚症状があるのに、検査をしても異常が見つからなかったり、異常は見つかってもその原因がどこにあるのか診断ができないような症状をいう。例えば、疲れやすい、食欲がない、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸(どうき)、めまい、耳鳴り、便秘、下痢、不眠など、症状に一定の傾向がないため原因が見つかりにくく、自律神経失調症と診断されることも多い。更年期や、いわゆる心身症ではこのような多彩な症状が現れることがある。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

不眠症(ふみんしょう)

不眠症とは、実際の睡眠時間の長短にかかわらず睡眠不足感が強く、日常生活を送るうえで支障がおきる状態のことです。大きく分けると、眠りに入るまで時間のかかる「入眠障害型」と、眠りが浅く途中で目が覚めてしまう「睡眠維持障害型」の2パターンがあります。その多くは、本人の主観的な要素が強い「心理的な不眠」とよばれるもので、不眠だけでなく精神・身体にさまざまな症状となってあらわれます。不眠を解消するために薬物療法を用いることもありますが、根本的な原因である悩みやストレスを解消することが何よりも大事です。また、不眠は脳血管障害やうつ病などの症状の一つとして現れる場合もあるので、症状がひどい場合は医師の診察を受けましょう。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

プロスタグランジン(ぷろすたぐらんじん)

特に、子宮収縮に関与するものにプロスタグランジンE2α、プロスタグランジンE2、プロスタグランジンE1があり。子宮を収縮させる働きのあるプロスタグランジンが過剰に分泌されると強い子宮の収縮が起こり、月経痛(生理痛)を引き起こす。
これらの作用を利用して、プロスタグランジンE2αは点滴の注射で分娩促進や誘発の薬として、プロスタグランジンE2は子宮頸管の熟化や分娩促進・誘発の飲み薬として、プロスタグランジンE1は膣への坐薬による人工妊娠中絶の薬として用いられる。
(日本産科婦人科学会編「産科婦人科用語集・用語解説集」[金原出版株式会社]を改変)

変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)

膝関節の軟骨がすり減り、関節炎や変形を生じて、痛みなどが起こる病気。軟骨の摩耗が進むと骨棘が形成される。骨自体の形が変わると、歩くたびに骨同士がぶつかって強い痛みをおこす。

扁平足(へんぺいそく)

足の裏の土踏まずを形づくる縦のアーチが平らで、土踏まずがない状態をいう。3歳くらいまでは土踏まずがないのが普通で、3~4歳ころからアーチが出てくる。扁平足であっても問題がないことがほとんどだが、転びやすい、疲れやすい、痛みなどの症状がある場合は、アーチを支えるインソール(中敷)を作ったり、場合によっては手術を行うこともある。この扁平足と、足の甲のふくらみを形づくる横のアーチが低下した開張足(かいちょうそく)は、外反拇指(がいはんぼし)の原因にもなる。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

脈管機能障害(みゃっかんきのうしょうがい)

「重力バランス軸」や「支持骨」、等の「生システム」にトラブルが起きると、血管やリンパ管等の脈管に届く神経に異常が起こり、さまざまな全身症状を引き起こすことがあります。これを「脈管機能障害」と呼称しています。 

脈管とは、体中に張り巡らされている体液を通す管のことで、血管やリンパ管の他、汗腺や唾液腺、さらに食道や気管、腸管等も含まれます。
脈管機能障害を最初に発見したのは、5年前に脳梗塞を起こし、その後遺症で脚のしびれと静脈瘤の痛み、歩行障害を訴える70代の女性の治療をしていたときでした。
脳梗塞による後遺症の原因を探ると、腹部に非常に微細な脈管の異常を見つけました。
その脈管の異常が、左の首、肩から胸部、腕、手、また顔や頭部の左側の筋肉の萎縮を引き起こしていることを突き止めました。さらに、脳梗塞にも関連していることが分かりました。
その方の場合、脈管の異常は、脳・神経系エネルギ―の低下によって起こっていました。そこで、脳・神経系エネルギ―を回復させるとほぼ瞬間にそれらのトラブルが改善し、静脈瘤さえほとんど目立たなくなり、痛みがとれて直後に歩けるようになったのです。
その後、脈管の異常は、赤ちゃんからお年寄りまで、年令を問わず実に多くの人に日常的に起こっており、起きては消え、起きては消えを繰り返していることがわかりました。そして、この脈管の異常を「脈管機能障害」と表現することにしました。
脈管機能障害が起こると、全身のところどころに栄養が届かなくなり、神経や筋肉に異常を起こし、筋力の低下や萎縮を起こします。そして、全身において多種多様に症状を引き起こし、さらには脳梗塞や心筋梗塞の引き金にもなるということもわかってきました。

脈管機能障害のチェック法
脈管機能障害が起こっているかどうかのチェックは自分で簡単に行うことができます。
「左右どちらかが強く噛めない」
「クリック音や開口障害等の顎関節症」
「左右どちらかの頭皮が硬く動きが悪い」
「左右どちらかの肩関節や股関節が亜脱臼し、重だるさや異常感がある」
「左右どちらかの腕や手や足が痺れる、感覚異常がある」

脳梗塞・心筋梗塞の前兆として、「手足の痺れ」や「物を持とうとすると落としてしまう」「ろれつが回らなくなる」「突然言葉が出なくなる」「物忘れがひどくなった」「片方の目が一時的に見えなくなる、物が二重に見える」 というようなことが言われていますが、そんな症状が起こるよりもずっと前に、体にはこのような予兆が出ているのです。
そうした予兆を発見し、脈管機能障害を改善すれば、もっと早期に脳梗塞・心筋梗塞を予防することが可能です。また難治な病気・症状の原因として脈管機能障害が起きていることが多く、治療を行うにあたり、チェックすべき障害のひとつです。
(生システム研究会のHPより抜粋)

免疫(めんえき)

異物や細菌、ウイルスなどを認識して排除し体を守ろうとする、人が本来もっている働きのこと。また、感染症などに一度かかって回復すると、その病気に対して抵抗力を持つようになることをいう。人の体は体外から入ってきた異物や病原体、毒素などと、体内で発生したガン細胞などの異物を認識し、これらを攻撃・排除しようとする。これは体を守る大事な仕組みであるが、ときとしてアレルギーや、自分自身の細胞やタンパク質を攻撃してしまう自己免疫疾患(関節リウマチなど)の原因となることがある。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

免疫療法(めんえきりょうほう)

人間の体に本来備わっている、侵入してきた異物(抗原)を認識して排除しようとする防御システム(免疫)に働きかける治療法。免疫のシステム全般を強化する「非特異的免疫療法」と、特定の抗原をターゲットとする「特異的免疫療法」がある。例えばがん治療では、前者の一例が「活性化リンパ球療法」。患者の血液中から働きの弱ったリンパ球を取り出し、活性を強化し、数も増やして体内に戻して免疫力を全体的に強化する。後者の例には、患者のがんの特徴を覚えさせた樹状細胞を培養して体内に戻す「樹状細胞療法」がある。樹状細胞には取り込んだがん細胞をリンパ球に伝える働きがあるため、リンパ球はがん細胞を識別し、がん細胞だけを特異的に攻撃することができる。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)

有酸素運動(ゆうさんそうんどう)

ウオーキングやジョギング、エアロビクス、水泳、自転車こぎなど、軽く汗ばむ程度の運動強度で長い時間続けて行うことができる運動をいう。エネルギー源として、酸素を取り込むことで体内の糖質や脂肪を燃焼させて用いるため、体脂肪燃焼による体重減少に効果がある。ほかに、持久力や心肺機能を高めたり、冠動脈疾患や高血圧、糖尿病、骨粗しょう症などの予防効果も期待できる。
(「ビッグ・ドクター 最新版 家庭医学大全科」法研・刊より)